天候のリスクも考えて

天候リスクを考え対策をとる

天候のリスクを考えておかないと、育てた農作物がダメになって販売できなくなってしまいます。
「今年は天候が悪かったから」を理由にしてしまうと、収入が減って損失が大きいです。
たしかに自然の影響はどうにもなりませんが、万が一に備えておかないと根本的な解決になりません。

そこで天候リスクを考え、対策をとる方法を紹介します。
農家は天候を常に考えておかないといけないため、どのような対策をするか参考にしてみてください。

情報収集をして想定する

天候のリスクが起きた場合、何がどのように変化するのかを想定しておく必要があります。
そのため栽培するエリアの特徴をおさえ、情報収集が必要です。

例えば農業をまったく行ったことがない人が畑で栽培を始め、その日は雨が降ったとしましょう。
雨が降ると水やりをしなくてもいいと考えますが、水はけの確認を怠ると農作物が腐りやすくなってしまいます。
他にも傾斜があるか、灌水設備があるかなど、リスクが起きたときに対応できる策を考えておきましょう。
特に日本は四季の変化がはっきりしているため、栽培しているエリアに合った対策を考えてください。

ハウスで起こりうるリスク

ハウスは農作物に適した環境づくりができ、そのエリアで栽培できない農作物まで作れます。
基本的には日光を通して雨を通さず、気温を遮断できるのが特徴です。
しかし、ハウスは丈夫な造りではありません。

積雪で押しつぶされたり、台風によって飛んできたものがぶつかって破損したりなど、リスクが大きいです。
破損して穴ができてしまうと気温の調整ができず、雨が降っていたらハウス内に水が浸入します。

また、ハウスを直すためのビニール交換が大変で、復旧までに時間がかかって作物が育てられません。
湿気の高いハウスにする場合は支柱となるパイプがさびやすくなり、さび止めが必要です。
パイプ自体の交換は一度ハウスを崩さないとできないため、大規模な作業にならないようにリスクヘッジしておきましょう。

ハウスの作りを考えておく

「ハウス」と聞くとビニールハウスを考える人が多いですが、日本にはさまざまな種類のハウスがあります。
例えば覆われている部分をビニールではなく、ガラスハウスとしてガラスの利用することが可能です。
ビニールハウスに比べてガラスハウスは耐久性が高いですが、値段が高いのが特徴になります。

骨材によっても作り方が異なり、パイプハウスか鉄骨ハウスかの2つです。
丈夫な造りにするなら鉄製の柱が入っている鉄骨ハウスがおすすめですが、大規模なハウスに向いています。
小規模なハウスならパイプハウスでも問題ありません。
ただし、鉄骨ハウスにすればソーラーパネルや排気ファンを取り付けても安定し、良好な環境で農業ができます。