収穫から出荷までの流れ
農家とは、収穫した農作物を市場に出荷し、収入を得ています。
その為、農作物を出荷し終えるまでは気を抜くことはできません。
収穫物の全てをそのまま出荷できれば良いのですが、野菜はそれぞれ規格が定められています。
少しでも規格に合わない野菜は出荷ができない為、出荷作業を無事に終えるまでは神経を使うことになります。
野菜の規格
実は、野菜にはそれぞれ規格がありますが、その規格は出荷場所によっても異なります。
特に農協の規格は厳しく設定されている為、出荷する箱類、野菜のサイズ等、事細かくチェックされます。
おそらく農協に出荷される農家初心者の方は、規格の厳しさに最初驚かれることでしょう。
野菜の形は一定ではなく、どれだけ美味しくできた収穫物も、形が悪いもの、規格のサイズに満たないものは出荷できません。
野菜の規格
一方、スーパーや道の駅に出荷する場合には、そこまで厳しい規格はなく、神経を尖らせる必要はありません。
ですので、小規模な農家であれば農協に出荷するよりも、道の駅といった小売販売の方が向いているように思います。
もちろん、規格が厳しくても農協に出荷する意味はあります。
決められた箱や重量などはありますので大変な面もありますが、農協に出荷できればまとまった収入となりますので、農家としては安定した収入の為にはなくてはならない存在です。
道の駅になると、出荷をしても売れなければ収入には繋がらず、売れ残ったら破棄処分となるリスクを想定しておく必要があります。
どちらにせよ、メリットもデメリットもありますので、農家はその点をしっかり踏まえておくことが大切です。
野菜の箱詰め作業
野菜の選別を行ったら箱詰め作業になりますが、見た目だけでは判断できないこともある為、はかりを使用して選別作業をする場合もあります。
出荷作業の手間が増えるので、夜遅くまでかかる日も時にはあります。
農家は基本的に屋外での仕事がメインですが、選別の作業は屋内にこもっている時間も長くなります。
いつもは外の作業ばかりなので、時にこのような屋内作業があると、気分も変わって良いものです。
一般的な農家のイメージは、のんびりと畑を耕しながら日が落ちれば一日を終える、そんな感じではないでしょうか。
もちろん、のんびりできる時もたまにはあります。
ですが1日出荷が遅れることで、野菜が成長してしまって規格のサイズを超えてしまうこともあり、野菜の成長に合わせて収穫、出荷しなければいけない時は、寝ずの作業になることもしばしばです。
農家の仕事は、いつも同じようなことをしているようで、実は時々で変化もあり、天気や季節によって目まぐるしく変わるので、ポジティブに考えればメリハリがあって楽しめます。