ビニールハウスのちょっとした補修作業を行いました

トマトのキッチンタイマー

日々の点検で見つかるハウスの小さなほころび

農業を営む上でビニールハウスは、私たちが手塩にかけて育てている野菜たちを厳しい自然環境から守ってくれる大切な城のような存在です。

少しずつ心地よい春の陽気を感じる日が増えてきましたが、この時期は季節の変わり目で天候が非常に不安定になりやすく、春一番のような強い風が吹くことも珍しくありません。

今日は朝一番に、愛犬のポチと一緒に畑の見回りをしながらトマトの生育状況を確認していたところ、ハウスの隅のほうに小さなビニールの破れを見つけました。

おそらく数日前に吹いた強い突風のせいで、どこからか飛んできた小石や木の枝が擦れてしまったのだと思います。

ほんの数センチの小さな穴や亀裂であっても、決して軽く見て放置してはいけません。
そこから入り込んだわずかな隙間風が、次に強風が吹いた際に一気にハウス全体を内側から引き裂き、大規模な破損を引き起こしてしまう原因になりかねないからです。

また、3月は朝晩冷え込むため、ハウス内のデリケートな温度管理や湿度管理がトマトの味を大きく左右します。

隙間風や早春に動き出す害虫の侵入は天敵となりますので、異常を見つけたらその日のうちになるべく早く対処することが、私たち農家の鉄則であり美味しい野菜を守る第一歩でもあります。

補修作業も農家の大切な仕事のひとつです

小さな破れを見つけたので、午前中の収穫作業が一段落したタイミングを見計らってすぐに補修に取り掛かりました。

ハウスの補修には、農業専用の粘着力が強く、紫外線にも耐えられる特殊な補修用テープを使用するのがおすすめです。

このテープを貼る際、ビニールの表面に泥やホコリ、水分が少しでもついているとテープがうまく密着せず、すぐに剥がれてしまいます。

そのため、まずは固く絞った濡れタオルで破れた部分の周囲の汚れをきれいに拭き取ります。
さらに乾いたタオルで水気を完全に拭き上げ、完全に乾かしてからテープを貼るのが最大のコツです。

脚立を持ち出してハウスの天井付近の作業をしていると、ハウス上部は思いのほか温度が高く、少し動いただけでじんわりと汗ばむほどの気温でした。

妻にも脚立を下からしっかりと支えてもらいながら慎重にテープを貼り合わせ、無事に作業を終えることができてほっと胸を撫で下ろしました。

こうした地味で裏方のような作業は決して派手ではありませんし、すぐに売上や利益に直結するわけではありません。
ですが、美味しい野菜を安定して育てるためには、植物が育つ環境や設備を日頃から整える作業が非常に重要になってきます。

作業を終えて農業用バイクで風を切る時間

補修作業と使った道具の片付けをすべて終えたあとは、少し休憩と最終確認を兼ねて畑の周囲を見回ることに。
私は昔からバイクが大好きで、若い頃はホンダの大型バイクに乗って休みのたびに遠くまでツーリングに出かけるのが何よりの趣味でした。

今は毎日この農業用の小さなバイクにまたがって、畑の周りや近所の農道を行ったり来たりしています。
昔乗っていたバイクとはスピードもエンジンの排気量も全く違いますが、春めいた優しい風を直接肌で感じながら走る爽快感は、共通している部分があるように感じて不思議なものです。

40代になり体力的な負担を感じることもありますが、こうした春先の小さなメンテナンスの積み重ねは大事ですね。
これからの本格的な収穫シーズンに繋がっていくのだと実感しながら、明日も頑張ります。