朝から晩まで働くことはしない
農業は朝から晩まで働く必要はなく、適切なタイミングで働けば問題ありません。
農業ではどれだけ長く働いたかではなく、どれだけ多く生産したかが重要です。
雇用しているなら時間に対して最低賃金を払わなければなりませんが、やることが済めば働く時間は少ないのが特徴になります。
例えば水やりをする予定でしたが雨が降っていて、水やりの必要性がなくなることがあるでしょう。
仕事を探すなら農作物の周辺に雑草が生えていたら抜くぐらいで、収穫まで大きな仕事の変化はありません。
すくすく育つのを待つのも、多く生産するために重要な過程です。
効率性を考えて働く
農家にとって必要なのは効率性で、どれだけ負担を小さくして作業できるかがポイントです。
現代では農作物を植えるために土を耕す機械や、収穫が一瞬で終わってしまう機械もあって利便性が高いのが特徴になります。
効率性を重視すれば仕事が早く終わり、プライベートで活用できる時間が増えるでしょう。
まだ働く余力があるなら耕作面積を広げたり、新しい野菜を育てたりがおすすめです。
ただし、効率が良くても負担するお金が多いと家計を圧迫してしまいます。
まずは生産を安定させ、働く時間を短くする努力をしましょう。
過剰投資
金融機関からお金を借りて投資したものの、返済期限を過ぎてしまう農家は少なくありません。
作業効率をあげるためにトラクターや耕運機は必要ですが、粗利が低ければ投資しなくて結構です。
返済もあって収穫も少ないのに投資するケースは最も避けるべき投資で、黒字にしないと経営はうまくいきません。
初年度は赤字になったとしても、農業は生産量や商品単価で黒字になりやすいビジネスです。
投資に焦らず、タイミングを図って投資をしましょう。
資本生産性が少ないうちは、投資に力を入れる必要はありません。
技術力を駆使した効率のいい農業
農業の効率を良くするためには生産量を下げる手段もありますが、利益を上げるための手段もおすすめです。
近年では6次産業と呼ばれる手段で、生産から加工、販売までのすべてを1つの業者が行います。
販売まで行えば他の業者に依頼する費用がなくなり、経費が減って利益が多くなる好循環です。
野菜であれば新鮮で今朝採れたばかりを付加価値にして、高品質を伝えれば期待が高まります。
他にも農業の環境整備をITで行えば人件費が不要になり、大量生産ができて便利です。
これを「スマート農業」と呼び、販売までの導線も確保できて画期的なシステムになっています。
既にオランダで実装されていて、温度や湿度の調整をしなくても機械が勝手にやってくれて便利です。
日本の農家は若者が非常に少ないため、1つの業者でできるスマート農業は、今後注目すべき形態といえるでしょう。