トマトやミニトマトに実がならないときは

トマトは、アンデス地方が原産地とされている野菜です。

日本では、一年生植物として扱われていますが、本来トマトは多年生植物で、熱帯地域など暖かな場所では、長年にわたって実をならせることのできる植物です。
こうした長期栽培では、生長量は8mから10mにも、達するといいますからまさに驚きです。
トマトの品種は大別すると、ピンク系/赤系/緑系とに分けることができます。

日本では、ピンク系と赤系が主流で、一昔前まではピンク系が多かったのですが、現在は「桃太郎」を始めとする赤系のトマトが人気となっています。
日本では、こうしたご産地トマトも多く、フルーツトマトや塩トマトなど、様々な特徴のあるトマトもあります。

誰でも簡単にトマトは育てられる

トマトには、トマチンと呼ばれる成分が、トマトの茎や葉に含まれているため、虫がつきにくい野菜の一つです。
暑さに非常に強く、水やりにもさほど気を使わなくてもよいので、誰でも簡単に育てることができます。
失敗のない育て方としては、ホームセンターなどで売っているトマトの苗を直接購入することです。

種からも育てることができますが、間引き選定なども必要で、売っている苗を購入すれば、丈夫な苗を直接選ぶことができるからです。
トマトは、植木ポットやプランターでも、育てることができます。
ただし、十分に根を張らせる必要があるので、大きめのものを選んでいきましょう。

トマトの実が着果しない原因

家庭菜園で、気軽にトマトを育てたいのであれば、ミニトマトの苗が一番です。
ミニトマトは、数多く結実するのが特徴で、子供たちと毎日トマトを収穫する楽しみもおつなものです。
しかし中には、トマトの実がなかなかならないといった方もいらっしゃるようです。トマトの実が着果しない理由には、いくつかの原因が考えられます。

・気温が低い
トマトの苗の生育時期は四月から五月ごろです。
あまり早い時期に植え付けてしまうと、寒い時期に花が咲いてしまい着果しないことがあります。
・肥料のやり過ぎ
肥料を与え過ぎてしまうと、葉や枝が茂りすぎて、結実に悪い影響を与えます。
・日当たりが悪いトマトは日光が大好き、日光不足は実がならない原因の一つです。
・一番花の着果不良
トマトの性質として、一番花が着果しなければ、その後も実がなりにくくなる傾向があります。
・根が張り過ぎている
植木鉢やプランターなど、中で根がいっぱいになっていると、肥料や水を吸収しにくくなり、根腐れなどもおこしやすく株が弱ってしまいます。

トマトを上手に育てるコツ

トマトを上手に育てるコツとしては、前項の実がならない原因を参考にして、着果させるための対策を行うことが大切です。
まず大切なのが、苗を丈夫に育てること。
そのためには、十分に肥料や水を与え、葉や枝を整理していくことが、トマトを上手に育てるコツです。

やり方としては、育てている過程で支柱を施し、枝を各所で結んでおきます。
また、実がつきにくい場合は、ホルモン処理するといった方法もあります。
強風や台風などが近づいている場合は、対策を施すか、家の中にしまいこんでしまいましょう。”