同じメニューになりがちなカボチャのアレンジ料理

カボチャの意外な歴史と名称

日本には多くの外国野菜が定着し、私たちの食卓を豊かにしてくれています。
カボチャもその一つで、江戸時代以前に豊後の戦国武将、大友宗麟の下に運ばれたものが最初だと言われています。
日本人の間では、パンプキンとして理解されていますが、実際に日本で売られている緑色のカボチャは、「スクウォッシュ」が正しいのだそうです。

つまり、ハロウィンなどでも、使われる黄色系のカボチャのことをパンプキンといいます。
日本に入ってきたカボチャは、様々な品種改良がなされ、日向や小菊/金糸瓜や鹿ケ谷カボチャなど、京野菜や地域の伝統野菜として定着しています。

カボチャの優れた栄養素

カボチャは低温に強く、野菜の中でも強健な性質で知られています。
日本では春に播種し、夏から秋にかけて果実を収穫しますので、カボチャの旬は秋ということになります。
カボチャの見た目でお分かりのように、カボチャは緑黄色野菜で、β-カロテンを始めとするビタミンA/C/Eの宝庫です。
いずれも抗酸化作用が高く、でんぷん質に富んでいるため、ビタミンCが破壊されにくく、様々な料理に利用できるのが特徴です。

こうした、ビタミンA/C/Eは、老化防止や美容効果が高く、ビタミンAは体の粘膜を保護し、ビタミンCはコラーゲンの生成には欠かせません。
またビタミンEは、別名若返りのビタミンとも呼ばれています。
いずれにせよ、積極的に取り入れて、健康的な体を維持していくのがベスト。

カボチャの正しい保存方法

カボチャは大きく硬いので、日持ちするように思われがちですが、あくまでもお野菜ですので、カットしてしまえばあまり長持ちはしません。
スーパーなどでも、半分切りや1/4カットなどで売られているカボチャですが、できれば安い玉で購入したいものです。
しかし、ここで問題となるのが、量が多すぎて保存に困ってしまう点です。こんな時は、上手に処理して保存しておくのがベストです。

カボチャの処理は、外側の皮を適度にむき、半分に割って中の種を取り出し、一口大に切っておきます。
後は皮の部分を面取りし、袋に入れて冷凍保存が可能です。
ゆがいてペースト状にし、凍らせておくと、ポタージュやプリンやケーキなど、製菓用にも使えます。
また、生のまま薄くスライスして、干しておけば、冷蔵庫でも1か月程度持ちます。

おいしいカボチャ料理のレシピ

カボチャは、あらゆる料理に対応できる優れもの野菜です。
厚切りスライスして、塩を振って焼くだけで、お肉料理の付け野菜にできます。
定番といったら、カボチャの煮物ですが、煮汁を控えめにすれば、ホクホク感も増します。
ほかにも、てんぷらやかき揚げ/きんぴらなど、レパートリーも広いのが、このカボチャ料理の特徴です。

おかずに飽きてきても大丈夫。プリンやパンプキンケーキなら、子供たちも大喜びで、たくさん食べてくれます。
ケーキなら作り置きできますので、まとめて作っておくのもあり。
また、皮や切りくず/綿なども捨てずに、ゆがいてペーストにすれば、牛乳や豆乳と混ぜて簡単ポタージュを作ることができます。