大阪も農業を頑張っています

畑

大阪の農業の現状

東京に次いで日本第2の都市と言われる大阪は、高層ビルがひしめき合い、人が行き交い、賑やかなイメージがあります。
国内外から多くの観光客が訪れ、活気のある商店街もたくさんあり、いつも多くの人で賑わっています。
大阪に農業のイメージを持つ人は少ないと思いますが、実際に日本全国における大阪の農地は少なく、割合はわずか0.2%にも満たない、しかもその少ない農地ですら年々減少しているのが大阪の農業の現状です。

日本全国で農家でも高齢化が進んでいて、引き継いでくれる担い手が不足している現状。
大阪ももちろん同様に、農家の高齢化、数の減少傾向は加速しつつあります。
このままでは、日本から農家が消えてしまう未来もありえますので、どうすれば大阪の農業を守っていけるか考えなければいけません。

農業が担っている大切な役割

近所のスーパーに行けば、いつでも数多くの野菜や果物が売っていて、ありとあらゆるものが手に入る時代です。
日本全国、いや世界中から美味しい野菜や果物が取り寄せられ、豊富に揃っているのだから、大阪から農業がなくなっても困らないでしょう、と感じる人もいるでしょう。

でも、農業とは、ただ野菜や果物を供給するだけが役割ではないのです。
例えば、ビルが立ち並び、アスファルトで覆われた都市部では、気温が郊外に比べて上がりやすい傾向にあります。
少なくても農地があるということは、ヒートアイランド現象を抑制する力があり、人々の快適で安全な生活を守る役割も果たしているのです。

さらに、災害が発生した時にも避難場所にすることもでき、作物がなっていれば非常時の食料として活用できます。
火災が起きても農地があれば燃え広がるのを抑えてくれ、また大雨の時にも田んぼや畑が水を貯め込み、洪水等の被害を防いでくれる役割があります。
このように、農地があることは、大阪府民の暮らしにとって大きな意味を持つと考えています。

少ない農地でも頑張る農家

大阪の農地は、東京に次いで少なく、今後も減ってしまう可能性があるでしょう。
そんな少ない農地であっても、農業を頑張って盛り上げて行きたいと考える農家はたくさんいるのです。
大阪の暮らしを守る、といっては大げさに感じるかもしれませんが、緑ある環境、災害を防いでくれる農業は、やはり大阪にとってなくてはならないと自負しています。

大阪の農業をもっと元気にして守っていく為には、皆が大阪の野菜や果物、農産物を消費することが最も有効な方法です。
大阪の農産物をもっと食べて需要が増えれば、大阪の農業は少しでも元気を取り戻す、そう信じています。

規模は小さくても、なにわの野菜を大切に栽培し続けている農家はいます。
貴重で美味しい大阪の野菜たちを、皆で力を合わせて守っていこうではありませんか!