なにわの伝統野菜『なにわ特産品』を食べてみてください

サラダ

大阪には美味しい農産物がたくさん!

大阪で暮らし、農業を継いで農業歴はすでに20年になります。
人材不足が社会問題になっていますが、農業人口も年々減っていると言われています。
そんな中にありながら、大阪の農業はまだまだ力強く頑張っています。
大阪府全域で農業は行われていますし、大阪ならではの特産物もたくさん生産されています。

例えばお鍋で大きな存在感を出している春菊は全国で生産量は大阪府が第2位、ふきは第3位、ぶどうは第7位、小松菜だって第8位にランクインしています。
「大阪きゅうり」、「泉州水なす」、「大阪しろな」、「河内れんこん」というように、大阪ならではの地名がついた美味しい農産物もたくさんあります。

なにわ特産物の種類

なにわ特産物とは、大阪府内においてそれなりの規模の生産量があり、その地域独自の栽培技術を用いて育てられた農産物を指しています。
先に述べた泉州水なすもその1種類になりますが、泉州キャベツ、泉州たまねぎ、泉州さといも等も泉州シリーズの一員です。

他には、大阪ふき、大阪なす、大阪きゅうり、大阪えだまめ、大阪小松菜、大阪みつば、大阪ねぎ、大阪たけのこ、果物では大阪もも、大阪いちじく、大阪ぶどう、大阪みかん等もあります。
そして紅ずいき、えびいも、若ごぼう、能勢ぐりというように、多種多様ななにわ特産物がラインナップされていますので、機会があればぜひ味わっていただきたい、美味しい大阪の農産物です!

なにわ独自の食文化

江戸時代の大阪は、「天下の台所」と称される程、全国から美味しい食材が集められ、大阪独自の美味しい食文化が誕生したと言われています。
大阪府では「なにわの伝統野菜認証制度」が設けられており、基準を満たした野菜のみを認証し、生産や加工を推奨したり、レストランでの新メニューに加えたり、なにわの土地で栽培されてきた伝統野菜として広めて多くの人に知ってもらう活動が行われています。
このなにわの伝統野菜の基準とは、大阪府内で生産されていることはもちろん、大阪府内で100年前から栽培されているものであること、苗や種子がどこから来たかが明確で、大阪独自の品目、品種であること、とされています。

なにわの伝統野菜に認証されている野菜には、「大阪しろな」も入っています。
他、難波葱、天王寺蕪(かぶら)、金時人参、毛馬(けま)胡瓜、碓井豌豆(うすいえんどう)、守口大根、吹田慈姑(くわい)、長い名前では玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)というものもあります。

大阪府では、JAや行政、農家等が提携し、大阪の農産物のPR活動や農業祭等のイベントを通して大阪の農業を守り、盛り上げていこうとして頑張っています。
皆さんも、もし見かけたり、手に取る機会があれば、ぜひ美味しいなにわの特産物を味わってみてください!