モリンガとは
モリンガとはワサビノキ科の植物で、モリンガは属名です。
九州や沖縄で栽培されている植物で、熱帯夜亜熱帯地域の気候に適しています。
原産はインド北西部にあるヒマラヤ山脈南麓で、水不足でも維持できる生命力が魅力的です。
水はけの悪い土地だと根腐れがしやすく、最小限の水があれば育つため、土壌さえよければぐんぐん育ちます。
モリンガの産地で有名なのがインドやアフリカ、インドネシアのような高温多湿な環境で、現地では欠かせない野菜です。
高い栄養価
高温の環境で育つモリンガを想像すると、水分が足らなくて枯れてしまうイメージがあることでしょう。
しかし、モリンガは高い栄養素を含んでいます。
主な栄養はβカロテン・カルシウム・たんぱく質・アミノ酸・食物繊維・ビタミンです。
ビタミンはB1やB2、C等が含まれていて、新鮮なほど豊富で健康的な身体にしてくれます。
他の食べ物と比較すると栄養の豊富さがわかり、モリンガは必要な食べ物です。
例えばモリンガは人参の倍以上のβカロテンを含んでいて、カルシウムは牛乳の7倍も含んでいます。
βカロテンはビタミンAを生成してくれる役割があり、 目や皮膚、粘膜の健康を維持してくれる重要な栄養素です。
カルシウムは丈夫な骨を生成して、高血圧の抑制、ストレスの軽減につながります。
特に大腸がんが発症するリスクを下げてくれるため、摂取量が低下している人にとっては必要な食べ物です。
食べ方
モリンガは食べたり飲んだりに使えて、独特の味や匂いがあります。
初めてモリンガを聞く人は飲むことに驚かれますが、「モリンガパウダー」として使用される飲み方です。
味は抹茶や緑茶のような感覚で、おしゃれなお店では冷茶として提供されます。
もちろんお湯に溶かして飲むのも可能で、牛乳を加えてミルクティーにするとより美味しいです。
栄養が豊富なため、小さなお子さんに必要なエネルギーを吸収できます。
食べ方では炒めたり煮込んだりする方法もあれば、そのままサラダとして食べる方法もあって汎用性が高いです。
粉末状にすればお菓子に練り込み、抹茶色にしていく方法も人気の食べ方になっています。
栽培方法
栽培は九州や沖縄のような気温が20度以上ある地域でないと成長できず、エリアが限られてきます。
理由は気温が低下するとモリンガの芽が固まり、成長できないからです。
しかし、温度を調節できる環境があれば、モリンガを育てることは可能になります。
まずは土壌を形成し、畑やプランターを準備してください。
熱廣は縦に伸びるため、プランターは縦長がおすすめです。
植えるときは20cmの間隔を空けて、穴を50cmほど掘ってください。
掘ったら種を数粒入れ、芽が出た段階で成長が悪いものだけ引き抜きます。
水をやりすぎると成長速度が遅くなるため、適度に湿っている程度がちょうどいいです。