トマトの栄養素で注目したいリコピン
トマトというと、きれいな赤い色を思い浮かべる人は多いでしょう。
その赤いトマトは、きれいなだけでなく栄養がたっぷりです。
その栄養素の中でも、注目されているのはリコピンです。
リコピンはカロテノイドの仲間で、きれいな赤い色もリコピンの色になります。
このリコピンはとても優秀な栄養素で、生活習慣病予防や老化防止の効果もあるのです。
でも、その効果の研究解明はここ数年のことなので、まだ知られていないような栄養があるかもしれません。
抗酸化作用にも注目したい
トマトは栄養がたくさんある野菜ですが、カロリーが低いのでダイエット中の人も安心して食べられます。
肌をきれいにする効果や風邪予防効果があるビタミンCもありますし、老化防止になるビタミンEもあるのです。
そのほかに塩分を外に出す役割を果たすカリウムもありますし、腸内環境に一役買ってくれる食物繊維などもあり、バランスが良い野菜といえます。
さらに、前述したカロテノイドの種類の一つになるリコピンやβ-カロテンもあるのも素晴らしいところです。
このリコピンは酸化によって細胞が良くない状態になることを抑え、老けやすくなったり、動脈硬化やがんといった病気になりやすくなるのを抑えます。
こういった抗酸化作用が働く栄養素がリコピンやβ-カロテンなので、ここ数年その活躍がさらに注目されているのです。
特に、リコピンによる抗酸化作用の力がものすごいもので、β-カロテンの抗酸化作用よりも2倍はあるといわれていますし、ビタミンEの抗酸化作用の100倍ではないかと期待されています。
リコピンを効率的に摂取するには加工品や油の料理が良い
リコピンやカロテノイドは生のトマトよりも加工品からとった方が良いです。
なぜならば、研究結果によるとその差は歴然としていて、同じ量でみると生のトマトより加工品の方が2~3倍もリコピンの吸収率が高いといわれています。
さらに、油を使った料理もおすすめです。
油とリコピンの相性はよく、油がリコピンの吸収性を高めてくれます。
トマトソースのパスタやトマトスープなどに料理すると、リコピンを美味しく摂取できるでしょう。
朝のトマトジュースが良い
朝、リコピンを摂るとよいという研究結果もあります。
前述したようにリコピンはトマト加工品で摂取するとよいので、朝食でトマトジュースを飲むのがおすすめです。
また、朝食時にトマトジュースと牛乳との組み合わせが相性バッチリといわれています。
牛乳といっしょだと、カルシウムもいっしょにとれるからです。
たとえば、牛乳をかけたシリアルを頂きながら、トマトジュースを飲むのも良いでしょう。また、牛乳を使ったスープやオムレツなどを頂いたあとにトマトジュースを飲むのもありです。
いろいろな組み合わせを考えてみてください。