ゴーヤの豊富な栄養価
一昔前までは、にがうりの愛称で親しまれてきたゴーヤですが、実際に食べられていたのは南九州が中心でした。
しかし、教育の分野でも食育が進むなか、ゴーヤの豊富な栄養価が、きちんと理解されるようになってきました。
ただし、にがうりの名称通り、ゴーヤはとても苦く、平気で食べている大人たちを、子供たちは怪しい目で見る風景も珍しくありません。
ゴーヤには、様々な栄養素が多く含まれており、ビタミンCの含有量はレモン1個分の果汁よりも多く、トマトの約5個分のビタミンCが含まれています。
苦み成分には、健胃効果もあり、昔から胃腸にいいい野菜として親しまれてきました。
ゴーヤは優れた健康食品
健康食品としてのゴーヤは、100g当たりのカロリーが17CALと非常にヘルシーで、美容目的にも注目を集めるようになっています。特に注視すべき点効果や効能は以下の通り。
・食物繊維
100g当たり2.6gも含まれており、腸内環境を整える整腸作用があります。
・カリウム
100g当たり260mg含まれており、高血圧予防やむくみ対象には最適。
・ビタミンC
100g当たり76mgも含まれており、活性酸素の働きを抑える老化予防及び、美容効果があります。
・モモルデシン
ゴーヤに含まれる苦み成分のひとつで、健胃作用や血糖値や血圧を下げる効果がある。
・ククルビタシン
苦み成分のひとつで、抗酸化作用やガン予防、毛細血管強化などの効能が期待されています。
ゴーヤのおいしい食べ方
初めて食べた方は、思わず口から出すほど、ゴーヤの苦みは強烈です。
ゴーヤの苦みは、主に青い部分に含まれているもので、苦みがどうしても苦手といった方なら、苦みを和らげる方法で、ゴーヤをおいしく食べることができます。
ゴーヤの苦みを和らげる方法として、いくつかの方法があります。
・丸みのある苦味の少ない品種を選ぶ。
・表面の緑色のイボや表層を削り落とす、または軽く焼いて洗う。
・薄切りにして熱湯でさっと下茹でする。
・少量の塩でもみ、水分が出た後に軽く洗う、もしくは塩水に漬け一晩置く。
・米のとぎ汁で茹でこぼす。
・鰹節はゴーヤの苦みを低減する作用がある。
油との相性抜群・ゴーヤ料理のおすすめレシピ
ゴーヤは味の面でも、栄養吸収の面でもとても油と相性が良いのをご存じでしょうか。
ゴーヤに含まれるβ-カロテンを始め、ビタミンCや苦み成分なども、油になじみやすく、抗酸化作用や血糖値や血圧を下げるなど、様々な効果も期待できます。
また、油を使うことで、ゴーヤ全体がコーディングされるため、苦みも和らぎますので、お子さんでも食べやすくなるのが利点です。
油を使うゴーヤ料理には、ゴーヤチャンプルーを始め、様々な炒め物や揚げ物があります。
さらに味噌とも相性が良く、揚げたナスなどと一緒に、肉味噌煮にすると食も進み、お酒のおつまみにもよく合います。