トマトの栄養素について
大人になっても、トマトが嫌いといった方がいらっしゃるようですが、全世界のトマト生産量は驚くことに、約1億5千万tと言われています。
海外でも人気の日本人の主食、日本米の生産量がおよそ781万tであることを考えると、いかに世界的な規模でトマトが大人気なのがよくわかります。
昔から「トマトは医者いらず」というほど、栄養素に長けたお野菜であることをご存じの方も多いかと思います。
活性酸素の除去を得意とするリコピンを始め、老化防止/ガン予防/生活習慣病予防の効果があるとされています。
栄養価もほかの野菜に比べて高めで、糖尿病の予防改善効果/便秘改善/視力改善や眼病予防、体内の余分な塩分を排出するのにも役立っています。
トマトは夏の風物詩だった
日本の風土に根付いているトマトですが、昔から存在していたわけではありません。
トマトを日常的に、食べるようになったのは明治以降で、昭和の時代にはスイカと一緒に川や井戸で冷やして、おやつ代わりに食べていたものです。
今はトマトの季節感も無くなり、一年中いつでもスーパーに並ぶようになりましたが、本来トマトは夏の風物詩として食べられていたものです。
本来、夏を代表するお野菜ですが、トマトを見かけない機会はほとんどありません。
スーパーはもちろんのこと、外食産業で一番使われているのがこのトマトです。見た目の赤色は美しく、その発色の良さからも料理に欠かせないものとなっています。
トマトのおいしい食べ方
最近は、一年中トマトが食べられることから、本来のトマトをおいしく味わう機会も少なくなったようです。
本来は、真夏の暑い盛りに、真っ赤な実のなるトマトは、私たちの手軽な御馳走の一つでした。
トマトのおいしい食べ方は、ギンギン冷やしたトマトを、軽く塩を振りながら、思いきりかぶりつくことです。
地域によっては、砂糖をふりかけて食べることもありますが、トマト本来の甘みを感じるには塩が一番。
意外な事ですが、トマトはお酒のおつまみみにも合います。
小口に切って、刻んだタマネギとニンニク、塩こしょうにオリーブオイルをかければ、簡単トマトマリネの出来上がりです。
おいしいトマト料理のレシピ
今は、一年中トマトが食べられるといっても、やはり季節を外れてしまえば、トマトは高価な野菜に様変わりしてしまいます。
特に冬場などは、生のトマトが非常に高く、買い物の手がつい止まってしまう、ということも少なくありません。そこでお勧めなのは、夏場に安売りしているトマト。
袋売りで、まとめ買いできますので、まとめて調理しておきましょう。
トマトの有効成分リコピンは、熱に強く油に溶けやすい為、トマトベースのソースにはぴったりです。
湯むきして使用しますので、傷などがあっても大丈夫。基本ベースは、トマト/玉ねぎ/にんにく/塩こしょうで、煮詰めて冷凍保存できます。
パスタやオムライスのほか、リゾットやシチューなどに利用できます。