珍しい野菜を趣味で育てています

珍しい野菜とは

珍しい野菜とは全国の市場に出回るものではなく、普段目にしないような野菜を指します。
品揃えの豊富なスーパーでも見かけることはありますが、ほとんどの人は認知度が高い野菜を購入しているでしょう。
しかし、育てている野菜が変わらないと、刺激を求めて違う野菜を栽培してみたくなるものです。

住んでいるエリアの気温や降水量などで育つ環境かが別れますが、まずは種まきして挑戦してみてはいかがでしょうか。
上手く育てばいつもの食卓に違った食感と味のある野菜が加わり、料理のレパートリーが広がります。
世界には800種類以上の野菜があり、日本では150種類ほどしか栽培されていないことを考えると、まだまだ聞いたことも見たこともない野菜があって魅力的です。

ツルムラサキ

ツルムラサキは中国南部にあるつる性の植物で、茎がつる状、葉の付け根が紫色が特徴です。
日本では江戸時代から確認されている植物で、カルシウムやカロテンを多く含んでいます。
育て方は簡単で、発芽してしまえば水やりを1日2回するだけです。

日差しが当たって風通しのいい場所で育ち、4月から6月ごろが成長しやすくなります。
まずは耕した土を用意し、種を1カ所に2粒ほど埋めてください。
数日たったら発芽するため、最も成長しているものだけ残してください。

つる性の植物なので支柱を立てる必要があり、つるから葉っぱまで15cmの幅があれば摘み取りましょう。
成長を見送ると葉が硬くなり、食感も硬くなります。
硬くなるとお浸しには不向きで、素揚げにして食べるのがおすすめです。

ルッコラ

ルッコラは地中海沿岸が原産になっているアブラナ科の植物で、イタリア料理によく出てくる食材です。
シャキっとした食感に少し辛味があるのが特徴で、サラダにいいアクセントになっています。
温暖なエリアであれば栽培可能で、2ヶ月から3ヶ月経てば収穫できるほどの成長スピードです。
種まきは猛暑を迎える8月と、厳冬な11月から3月を避ければ問題ありません。

ただし、寒冷地で育てる場合は8月が温暖な気候になるため、5月以降に植えた方がいいです。
発芽しやすい植物のため、適度に花茎を切って葉に栄養を行き渡らせれば、おいしいルッコラが収穫できます。
花茎の処理を怠るとルッコラが硬くなり、サラダには不向きの食材になってしまうため注意してください。

ロメインレタス

ロメインレタスは北アメリカで生産されるレタスで、サラダによく使われます。
日本のレタスよりも葉が縦長で、熱に強いのが特徴です。
見た目は白菜ですが、味はレタスという不思議な食材になっています。

アメリカでは1年中収穫できますが、育てるときは少しコツが必要です。
ロメインレタスは根っこが浅く、雨風の影響を受けて土からの水分が吸収しにくいのがネックになります。
そのため根っこが深く行き渡るように、土をよく耕しておいてください。
水分を吸収できれば苦みがなくなり、おいしく食べられます。