ゴーヤはこんな植物
沖縄地域では、ゴーヤーで知られ、南九州ではニガウリやニガゴリなどとも言われますが、標準和名では「ツルレイシ」と呼ぶのだそうです。
ゴーヤはつる性の植物で、栄養価値も高く、その苦みは昔から健胃効果があることでもよく知られています。
子供の頃、大人はよくこんな苦いものを食べるんだなと思ったものですが、大人になってみればこの苦みこそが、ゴーヤのおいしさということがよくわかります。
このゴーヤなんですが、私たちが食べているのは、実は未熟な青い果実なんです。
収穫せずに、そのまま置いておけば、完熟して甘くなるのは意外に知られていません。
また、葉もうっそうと茂る為、最近では緑のカーテンとしての需要も、高くなっているようです。
緑のカーテンの作り方
最近日本本土でも、ゴーヤを使った緑のカーテンづくりが、盛んに行われるようになってきました。
一昔前までは、朝顔などが緑のカーテンの主流でしたが、実も楽しめることから、ゴーヤ人気が上昇するのもよくわかります。
何せ、暑さにものすごく強いゴーヤですから、日本の夏を涼しげにしてくれる緑のカーテンなら、日本の避暑にぴったりのものと言えるでしょう。
まずは、緑のカーテン作りに、必要となる道具などを用意することから始めましょう。
・底石や用土
水はけの良いもの
・プランターやポット
地植えも可能
・肥料/水やり
肥料のやりすぎ厳禁
・支柱とネット/ひもなど
強風及び、台風対策は万全にしておきます
ゴーヤの育て方のチェックポイント
ゴーヤは、春先に種をまき、秋の涼しくなる時期まで長期間楽しむことができます。
種から育てることもできますが、ピンポイントで育て始めることのできる丈夫な苗を購入し、そこから始めるのも一つの選択肢です。
ゴーヤは日光大好きなので、日の当たらない場所では生育不良を起こしてしまいます。
まずは十分に株を育てるため、本葉5~6枚の時に摘芯をして、子づる3~4本を伸ばしていきます。
水切れを起こさないよう、水やりも十分に行い、伸びればひもでくくって、支柱にしっかりと這わせていきます。
葉に白い筋や斑点のでる、うどんこ病が発生した場合は、薬剤で処理をします。
早期発見と早期防除が大切なので、常にチェックしておきましょう。
収穫も一つの楽しみ
ゴーヤは、病気に比較的強い作物ですが、ダニやアブラムシが発生する事がありますので、葉の裏側までチェックし、霧吹きをかけておきます。
緑のカーテンは、見た目もとてもきれいで非常に涼しげです。
しかし、ゴーヤの緑のカーテンを育てるだけでなく、実の収穫も楽しみの一つです。
ゴーヤは、雌雄同花ですので、一つの株でも実がなります。
ただし、雌花は雄花より着花数がとても少ないので、手作業で受粉を手伝ってあげましょう。
やり方は、雄花から雄しべを取り、雌花の雌しべの先端にこすりつけるだけです。
受粉ができていれば、雌花の根元が膨らんできて肥大していきます。
生育がおう盛ですので、肥料をこまめにやりながら育てていきましょう。