息子が免許を取得した
農家は何かと軽トラに乗る機会が多く、逆に言えば軽トラに乗れないと農家は務まりません。
苗を運んだりするのはもちろん、収穫した野菜を出荷する時も必ず軽トラに乗る必要がある為です。
今までは全て自分が運転していましたが、この度息子が教習所に通って無事に免許を取得、運転手が増えたことで農作業がだいぶ楽になると期待しています。
小さい頃から軽トラの運転を横で見ていますので、それ程難しいとは思ってなかったようで、結構あっさりとれてしまってホッとしています。
息子が免許を取りに行くことになって知ったのですが、いつの間にやら道路交通法が改正され、準中型免許が新設されていたのですね。
準中型免許?なにそれ?という感じですが、この新制度により、普通免許の運転可能な自動車が変わってくることになります。
準中型免許について
かなり以前は「大型」と「普通」の区分しかありませんでしたが、2007年の改正で「中型」が新設され、そして今度はさらに「準中型」が加わったことになります。
準中型免許が新しくできた背景には、運送業における人材不足の問題から、18歳からでも運送業で使用するトラックを運転できるよう強い要望を受けたということがあるようです。
準中型免許で運転できる自動車は、最大積載量は4.5トン未満、車両総重量7.5トン未満となっており、高卒でも準中型免許を取得すれば、トラック運転手として働けることになります。
これで高卒の就職口が増え、運送業界も人材が確保されれば良いのですが。
新普通免許で乗れるトラック
息子が取得したのは新しくなった普通免許で、軽トラを問題なく運転することが可能です。
準中型免許が新設された為、新普通免許で乗れる自動車の範囲も変わってしまいましたが、どのように変化があったのでしょうか。
新普通免許の条件は、「車両総重量が3.5トン未満、最大積載量が2トン未満」なので、車両総重量が1トン未満の軽トラは範囲内となります。
他にも、小型トラックと呼ばれる「1.5トントラック」があります。
ただし、この1.5トントラックは最大積載量の条件はクリアしていますが、車両総重量が3825キロですので、3.5トン未満でなければいけない条件はオーバーしています。
つまり、残念ながら荷物の量が2トン未満でも、重量がオーバーすると条件に満たないことになります。
新普通免許で運転できるトラックの種類は多くないので今後は注意が必要でしょうね。
農家の軽トラならまだわかりやすいですが、運送業に就職する為に免許が必要という場合には、トラックの積載量より、車両の総重量に注意した方が良いかもしれません。
免許の取得前に必ず事前確認を行い、自分にとって必要な免許をチェックしておくことをお勧めします。