農家もしっかり休めます
農家のイメージって、土日もお盆も正月も休みなく働いている、早朝から日没まで作業をしている、そんな風に思っている人も多いでしょう。
事実、ずっと畑に出て土を触っていたいという人も多いけれど、高齢の農家によく見受けられるように感じます。
それはどちらかと言えば「しなければいけない」ワケではなく、「したい」という、すでに趣味の領域ではないかと思っています。
田んぼや畑にいないとなんだか落ち着かない、そんな気分でしょう。
農家で扱う作物にもよりますが、近代の農家で1年ずっと出ずっぱりというのはごくごく少数派で、一般的なイメージと違って農家もしっかりと休んでいます。
いやむしろ、会社員よりも休んでいるのではないか、そんな風に感じる時さえあります。
農家は時間の融通が効く
例えばどちらも会社勤めの共働きの夫婦の場合、保育所や幼稚園で子どもが熱を出せば、おそらく奥さんが早退したり抜けたりして病院に連れていかなければいけないだろう。
周りにも迷惑をかけるかもしれないし、何より職場での立場が難しくなることもある、それが日本の社会の現状です。
農家であれば、子どもが熱を出せば平日でも関係なく、土日・祝日だろうが休んで子どもの看病の為に付き添ってあげられます。
もちろん定植させる時や収穫時期といった繁忙期のように、そんなことを言ってられない時期もありますが、基本的には会社員よりも時間の融通がきくのが農家のメリットです。
最近は転職して新しく農業の世界に入ってくる人も増加していますが、休む時はしっかり休んでいて、ずっと働いているという農家はまず見かけません。
休みがとれなければ農家の発展はありえないし、健康な体と心も維持できなくなってしまいます。
それに、農業の世界もどんどん新しく変化していますので、勉強することもたくさんあります。
そのような時間すら作れなければ、農家は衰退する一方になってしまうでしょう。
大切な家族団らんの時間
農家の仕事を休んで勉強、と格好良く説明をしたものの、大切な家族団らんの為にも休みの時間を費やしています。
奥さんや息子、一緒にトマト農家として働く家族はかけがえのない存在です。
いつも一生懸命働いている家族と、ゆっくりとリラックスできる時間を作ることも大切なことです。
もしも時間が許せば、いきなり2~3日の家族旅行だって行くことができます。
結局は休日に家でゆっくり過ごし、犬のポチと遊んだり、それぞれにしたいことを楽しんで心身を休めています。