頼もしい4代目の跡継ぎ
代々農家をしている我が家には、4代目となる息子がいますが、ありがたいことに農家を継ぐべく農作業を一緒に頑張ってくれています。
農業についてはそれなりに考えてくれているとは思いますが、とりあえず今は、トマト農家の仕事をちゃんとこなし、経験を積んでくれればいいと思っています。
トマト農家に限らず、大阪の農業の現場では、高齢化に加えて後継者不足に悩む農家の方もたくさんいます。
そんな中、息子が後を継いでくれる気でいることは、頼もしくもあり、感謝の気持ちでいっぱいになります。
時期がくれば4代目を継いでもらって、これからの大阪の農業を引っ張っていって欲しい、心からそう願っています。
もちろん、自分の考えを押し付ける気は毛頭なく、彼には彼の方法で頑張ってくれたらそれで良いと思います。
農家が直面する問題
日本における農業人口は、65歳以上がなんと6割以上を占めているという統計が出ています。
対する39歳以下の若者はどうかというと、10%を割り込み、7%にも満たない状態です。
※農業労働力に関する統計:農林水産省
親世代は農家をしていて、子どもはサラリーマンというパターンも増えていて、一緒に住んでいる場合もあれば、すでに都市部に出てしまっている場合もあります。
親世代が高齢になり、将来的に農地をどうするかが問題になるでしょう。
農家を継ぐのか、そのまま会社員としてやっていくのか、子どもとしてどうすべきかを決断しなければいけなくなります。
息子世代の悩みと不安
農家の後継者として、農家を継ごうかどうかを決断する時に考えるのは、「農業で食べていけるのか」という問題だと思います。
サラリーマンと違い、農家は毎月給与がもらえるわけではありませんので、自分が事業主であるという認識が必要になります。
ただ任された仕事をすればお金が入ってくるという考えは、農業にはありません。
簡単に言えば、収益から経費を引いてプラスになるように、野菜を育てて行くことが農家を維持していく方法です。
農作物を栽培しながらこのプラスの額をおづ増やせるか、そこが重点になります。
売上をアップさせて、無駄な経費を出さないこと、それが農業で食べていく方法です。
農家の後を継ぐということ
農家を継ぐことになると、家も農地もライフスタイルも自分で設計していくことになります。
自分としては、4代目を息子が継いだ時点で彼がしたいようにすればいいと思っています。
こうしなくてはいけないというマニュアルはなく、その時代や目標に合わせてどんどん変わっていくべきです。
様々な手段を用いて世界と繋がったり、可能性が見いだせる現代ならではの嬉しい効果でしょうか、最近では、農家を継ごうという意志を持つ、息子のような次世代も少しずつではありますが増えていると聞きます。
農家を継いでくれるのであれば、彼らにとって魅力を感じるような農家になってくれれば、そう願っています。