ボルダリング仲間にうちのトマトをおすそ分けしました

ジムの仲間たちとの他愛のない会話が楽しいです

日々のハードな農作業の合間の息抜きと、基礎体力をつけるためのトレーニングの一環として始めたボルダリング。
気がつけばすっかり私の大切な趣味のひとつとして生活の中に定着しています。

最初は指の関節を痛めてしまったり、翌日の筋肉痛に悩まされたりもしました。
ですが、最近は自分の足にぴったり合うマイシューズも購入し、少しずつ難しい課題の壁にも挑戦できるように。

私が通っているボルダリングジムの最大の魅力は、ただ壁を登り切るというスポーツとしての達成感だけでなく、そこに集まる様々な世代や全く違う職業の人たちとのフラットな交流にあります。

マットの上で自分の順番を待ちながら、初めて会った人とも登り方のコツを教え合ったり、仕事とは全く関係のない他愛のない世間話をしたりする時間がとても心地よいのです。

農業という仕事の性質上、普段はどうしても家族や同じ地域に住む同業者の方々と過ごす時間が圧倒的に多いため、ジムで出会う仲間たちとの会話は、私にとって非常に新鮮です。

採れたてのトマトをジムに持っていきました

先日、天候にも恵まれたおかげで、形も崩れず張りがあり、特に出来の良い大玉のトマトがハウスでたくさん収穫できました。

せっかくなので、いつもジムでお世話になっている仲間たちにもこの瑞々しさを味わってもらいたいと思い、少し多めにクーラーボックスに入れて持っていくことに。

ジムの休憩スペースにあるテーブルにパックを並べると、ツヤツヤで真っ赤に色づいたトマトを見た仲間たちが「うわ、すごく綺麗!」とすぐに集まってきました。

スーパーの店頭に並んでいるものとは皮の張りも色の濃さも全然違うと驚いてくれて、中にはその場でさっと水で洗って、まるでリンゴのように丸かじりしてくれる人もいたほどです。

ボルダリングのような激しい運動の合間や終わった後の水分補給、そして疲労回復のための栄養補給にトマトはぴったりだと大好評。
「甘くて味がすごく濃い」「酸味が少なくてフルーツみたい」という嬉しい感想を次々ともらい、農家としてこれほど誇らしいことはありません。

自分が毎日手塩にかけて育てたものを、こうして直接消費者の方に「美味しい」と笑顔で言ってもらえるのは、何事にも代えがたい最高のやりがいです。

野菜を通じて広がる新しいコミュニケーション

このちょっとしたおすそ分けの出来事をきっかけに、ジムの仲間たちとの心の距離がさらにぐっと縮まったように感じています。

休憩中にトマトの品種ごとの味の違いについての質問を受けたり、マンションのベランダで挑戦しているという家庭菜園の土作りの相談に乗ったりと、農業や野菜についての話題で盛り上がる機会が格段に増えました。

中には「今度休みの日に、子どもを連れて畑の収穫見学に行かせてほしい」と熱心に言ってくれる人もいるので、私の日常の仕事が、こうして誰かの新しい興味や関心に繋がることをとても嬉しく思います。

美味しい野菜には、年齢や職業の壁を越えて人と人を自然に繋ぐ不思議な力があるのかもしれません。
これからも健康維持と体力作りのためにボルダリングでしっかりと体を動かしつつ、この場所で出会えた楽しい繋がりを大切にしていきたいです。

季節が変わり、美味しい旬の野菜がたくさん採れたら、ジムの皆さんにもサプライズでおすそ分けしようと、壁を登りながら密かに楽しい計画を練っています。