犬は群れで生きる生き物
犬は群れで生きる生き物であるため、一緒にいることは重要です。
例えば飼い主と犬が同じ部屋で寝るとき、犬は何を思っているのでしょうか。
本来なら犬と人間という違う生き物同士であり、犬は警戒して眠れないものです。
関係性を築いていくと犬が人間を安全な存在だと認識し、安心して眠れるようになります。
しかし、犬が眠れるようになるのは群れのルールだと認識しただけであり、正確にいうと我慢させているだけです。
飼い主がしつけて犬に調教するように、犬は人間が作ったルールの中で生きているだけに過ぎません。
イメージでいうと群れのボスが飼い主であり、上下関係をしっかり理解しているから良い関係性を築けるようになります。
ルールや境界線は絶対
ルールや境界線がないと犬はやりたい放題になり、秩序を乱してしまいます。
例えばむやみやたらに吠えない、噛みつかない、置物を倒さないなどです。
人間でも親が子どもにしつけて物事の善悪の判断をつけさせるように、犬にも教える必要があります。
しつけが慣れない人は「犬に怖い思いをさせているみたいでかわいそう」という変な優しさが出てしまいますが、境界線を理解させるためには仕方のないことです。
むしろ人間が境界線を教えた方が、生活がしやすくて犬とも良好な関係を築けます。
ルールや境界線を作らない場合に起こる現象
ルールや境界線を作らないと、犬自身が独自のルールを決めてしまいます。
また、ルールがないと群れを統率してくれない状態になるため、犬が不安になってストレスを抱えやすいです。
ストレスを抱えると病気になりやすく、身体が弱ってしまいます。
つまり、しつけをなしに接し方を間違えると、犬は抵抗して吠えたり噛みついたりに繋がるのです。
もし、犬のストレスに気付きにくい場合は毛の色で判断してください。
犬はストレスを抱えると手足を舐める習性があり、本来あるはずのない毛の色に変色してしまう事例があります。
犬を迎え入れるときは要注意
ペットショップで購入したり、保健所の犬を授かったりして犬を迎えるときは接し方に気を付けてください。
犬視点からすると知らない人に知らない空間に連れられて、不安しかありません。
まずは新しい空間で戸惑わないようにケージを用意し、狭いスペースを用意してあげましょう。
複数の犬を迎え入れるときは1匹で休める場所を用意し、安全が保障されるような空間づくりをしてあげてください。
小さい空間から用意してあげないとトイレの場所がわからず、どこで何をいていいのかがわかりません。
仲良く接したい場合は徐々にケージの空間を広くし、愛情だけではなくしつけることが大事です。
しつければ犬との関係性が良くなり、将来的に近い距離で接することができます。