トマトの意外な話
トマトは、メキシコのアンデス地方原産ですが、今や世界中で好んで食べられていてる野菜の代表の一つです。
生産量世界第一位の中国が、その収穫量5000万tといいますから、まさに驚くべき量と言えるでしょう。
トマトが発見されたのは、16世紀以前とされていますが、その後ヨーロッパへ持ち込まれ、広まっていくことになります。
しかし当初は、「毒リンゴ」ともいわれ、当初は観賞用に育てられていたのだそうです。
というのも、同時食器に使っていた鉛が、リンゴの酸味によって溶け出し、中毒を起こしたのが原因だといいますから、いた仕方のないところだったのでしょう。
その後、イタリアの貧民層の間で食用とされ、様々な品種改良が行われ今に至ります。
トマトの整枝・摘芯の目的
トマトは、初めての方でも比較的育てやすい、丈夫な野菜の一つです。
実なる野菜ですので、特に収穫時期になると、それまで育ててきた苦労が、ごほうびとして報われる時期になります。
ただし、トマトを育てるには、トマトの環境に合わせて育てていく必要があります。
基本的にどの植物でも、用土/肥料/水やりが基本です。
しかしトマトの場合、それにプラスして、整枝・摘芯が必要になってきます。
なぜ整枝と、摘芯が必要なのかといえば、トマトは生育がおう盛で、枝や葉が重なり合ってしまうと、病害虫の被害に遭いやすい為です。
また、適度な摘芯は、花を咲かせるのに必要な行為で、収穫の是非にかかわってくるからです。
トマトの摘芯のやり方
摘芯とは、農業の世界ではピンチあるいは、芯止めとも呼ばれるものです。簡単に言えば、芯と呼ばれる芽の先端を摘み取る行為をいいます。
なぜ摘芯が必要なのかは、前項で簡単に説明しましたが、余分な眼をかき取ることによって、植物の成長を促して挙げるといった役割を持つのです。
また、株の形を整え、実成りを促進させることにも役立っています。
トマトの摘芯のやり方は、脇芽をすべて取り去り、主枝を1本だけで育てるようにします。
トマトは、葉と葉の間に花房を付けますので、特にこの花房の下の脇芽は、見つけたらすぐに取り去るようにしましょう。
一般的なトマトであれば、人間の身長ほどの高さに、6から7ほどの花房をつけますのでこれを目安とします。
トマトの整枝のやり方
トマトの整枝は、株全体を整理して形を整え、風通しを良くする事が目的です。
基本は、株に沿って立てた支柱に、主枝を固定させていきます。
トマトの場合、春先に植え付けて、秋ごろまで収穫できますので、それだけ生育期間も長い植物です。
そのため、主枝も太くなっていきますので、主枝に負担をかけないよう、8の字型に紐をかけて結んでおきます。
こうしておくと、たるみがありますので、枝が太くなっても傷つくことはありません。
中玉トマトやミニトマトなら、主枝から一本脇芽を伸ばし、二本仕立てしてもOK。
どちらにせよ、バランスよく整枝を行いながら、過繁茂になりにく倒れにくい株を作っていきましょう。